ポジティブひきこもりの弊害
大型連休を思いっきり引きこもって過ごしたせいで、やることが立て込んでしまっている渦です。今週の標語は社会生活!
昨日列挙した様々なことを文章に起こす前に、僕がこの連休中に改めて「課題だなー」と思ったことについて書いておきます。
それは、
「人と会わなくても全然寂しくならない」
という性格そのものです。
この性格ゆえに、僕はお金さえ稼げればきっと一生世の中に出ないでしょう。
でも、さすがにそれはまずい。じゃあ、どうするか。それについて書きます。
はじめからこうではなかった
僕は高校の時にとても仲が良くて好きな人がいて、その子とできるだけ同じ時間を過ごすために色々してました。何度もやり取りを重ねて件名が「Re: Re: Re: Re: Re: ...」となっていたメールや、数時間に及ぶ深夜のSkypeでの他愛のない会話や、最後の文化祭に向けて一緒にバンドをしたりしてました。その子と連絡が取れなかったり、会えるかなーと思っていた日に会えなかったりするとマジで凹むくらいには好きでした。
こうして書いていると小説→映画化ルートなお話ですね。
まあ、とにかく「その子」に逢いたかった毎日でした。もう3年前か。
月日は流れ、その子と付き合い、別れ、大学生活が始まると人間関係も一新されました。東京の大学で色々な情報も入るようになり、それまで全く興味がなかった「経営」に好奇心がムクムクと反応し、色々なイベントに行ったり本を読んだりするようになりました。友達はあまり作りませんでした。
気がつくと、「一人で過ごす時間」がすごく増えていました。
好奇心の怪物が生まれた日
とにかく、心の拠り所となっていた人から離れたことで、自分を見つめ直す時間が増えた僕は、鬱になったり治ったりしながら色々なことに挑戦していきます。
それは学生向けのビジネスコンテストだったり、サークルの中での企画だったり、インターンだったり。
すべての行動はこの一本の軸に則っていました。
「知らない世界が知りたい」
僕は今も昔も好奇心の塊です。細田守監督の『サマーウォーズ』に登場する「ラブマシーン」というAIが暴走するきっかけも「知識欲」だったような。
「世界」を知るためには、画面ではなく自分の目で見ることが重要です。
だから、色々行動してきました。
しかし、お金にも時間にも制限がある学生の僕は、それよりも楽な道、つまりは「PC・スマホ」での情報収集をメインとするようになります。
誰かと関わるわけではないから、何かあっても迷惑をかけないし、出かけなくていいから、服にこだわらなくてもいい!
僕は何時間でも収集を続けられるし、情報は毎日どんどん溢れてくる!!
こうして、世界を知りたいのに部屋から出ない、好奇心の怪物が生まれました。
ポジティブひきこもりの弊害
と、ここまで書いたところで、僕は全く人と関わらないタイプの人間ではないことを言っておかなければならないことに気がつきました。
僕は割と人前に出たがりな性格なほうだと思います。200人の前でライブしたりヒッチハイクしたりしてるので。
一言で言うなら、「人も世界もネットの情報もすべて等しく愛してしまっている」といえばいいのでしょうか。
だから、人と会うことも大好きだし、旅に出て知らないことを知るのも大好き。
でも、同じくらいに部屋に引きこもって本やネットの情報を「食べまくる」のも大好きなのです。
で、一番効率がいいのが「ひきこもり」だから、予定がない日は引きこもって「収集」してしまいがちなのです。
この弊害が痛い。
まず、収集したところで何も生まれません。一歩も進みません。
ゼロ。僕の脳が糖分を消費するだけ。
次に、対人コミュニケーションがやや下手になります。
脳の溝の奥深くまでダイブしていた人間が、どうしてうまく喋れましょうか。
トドメに、出会いがないです。
同性でも異性でも、新しい友達や恋人ができることは人生の醍醐味だとヒッチハイクの時に知ったのですが、引きこもっていては皆無。
これは、まずい。
健全なひきこもりは、長期的にはマイナスでしかない。
この事実をようやく知ったGWでした。
対策
できるだけ外に出ましょう。
外でも、時間が空いたら情報収集はできます。
また、帰ってきてから好きなだけやれば良いでしょう。
とにかく、できるだけ毎日外に出て人に会う。
これが一番大事ですね。
次に、何かに挑戦して、成し遂げる。
人生を進める上では、そして僕の究極の目標である「構造化されない生き方」を発見するにはこれが不可欠なのに、それを忘れてしまっていた大型連休でした。不甲斐ない!
これを心がけていきます。
あ、もしよかったらどこかでお会いしましょう。お話聞かせてください。