DRILLOOOON!!!!

だいたい1000字くらいで20歳の夏の思い出を書き溜めます。

世の中、ずるいやつばかり。

申し遅れました、渦です。今後のことについて書きます。

さいきん、はてなファイトクラブの影響でいろいろな方に見ていただいているようなので改めて自己紹介などなど。

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基本的なこと

名前:渦

所属:上智大学経営学

好きなこと:本を読む、音楽を聴く、歌う、映画を見る

頑張っていること:これから先どうやって生きていくかを考えること

 

やりたいこと

このブログの今後の方向性にも関わる話です。

なんかはてブで「ガイアが俺に囁いている系ポエム()」と書かれていて「うわっ」と恥ずかしくなってしまったんですけど、確かに僕が今までここに書いてきたことってそういう恥ずかしいことですね。

 

文章をいじるのが好きなので、日々あったいろんなことをちょっとだけ自分の本心から距離を置いて書いているつもりだったんですけれど、やっぱりそれじゃあ人は来ないし、僕が以前書いた「ブログに構造化されない生き方の模索」が本気でできているとは言えない。

 

そこで、僕にしか書けない、というか、僕だから「書きたい」そして「見てもらいたい」ことを考えた結果、こんな結論に落ち着きました。

 

  • これまでどおり、ポエミーなことは書く。
  • これまでと違い、ブログの方向性に「未来」を据える。
  • これまでと違い、僕にしか書けない「新しいもの」について書いていく。

 

ちゃんと主観を織り交ぜて、もっと人間味のあふれる記事を書きたいなと思った次第です。そして、僕がやっていきたいこと=生き方の模索はもうすぐそこまで見えてきているので、それについてもどんどん書いていけたらいいなと思っております。

また、経営学科生という数少ない特性もこれまでは活かせていなかったのでその辺も出していければなと。思っております次第です。

 

これからのこと

何か重大な事態(例えば、電気代が払えなくなるとか)が発生しない限りは、週に3~5本は更新していきたいなと思っています。

ネットを介して、ブログを介していろんな人と、才能と繋がってみたいからです。

お金も才能も社会適合性もない学生の僕ですが、勉強も人間関係もガンガンに高めていって「いつかはやる」を自称し、その記録をここにしていきますので、改めて見ていただければなと思います。

 

とりとめのない自己紹介+今後の方針でしたが、読んでいただきありがとうございました。頑張ります!

起きている誰かが、祭りの後始末をしなければならない。

ひとすじの涼しい風が、地上100mの窓から入ってきて、ドアから出て行った。

今朝の5時半のことである。

僕はとあるマンションの31階から霧雨のそぼ降る新宿を眺めていた。

 

辺りには雑魚寝をする人々。

 

ソファで寝る同期。床に丸まって転がる先輩。

二つしかないベッドを占領する、同期と同期と後輩。

 

そんな奇異な光景を見ながら、僕は粛々と缶ビールの後始末をしていた。

宴の翌朝の、なんとも言えない酒に対する忌避感。臭いに顔をしかめながら、誰かがたっぷりと放置した麦の酒を流しに捨てていく。

 

ここは僕の先輩の家のゲストルームだ。

昨日の夜は、つまりは新入生を歓迎する集まりがあって。

もちろん彼らに酒を飲ませるわけにはいかないので大人だけで酒を買って、飲んで、ワイワイと喋ったり笑ったりしていた。生来のいじられな性格もあってか、服を着たまま風呂に落とされて携帯が壊れかけたりもしていた。

 

そんなこんなで、場が終わったのは確か3時半くらいだったか。

 

一人、また一人と動かなくなり、僕も記憶が飛んだ。

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消えていった理性たち

 

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僕らの頭の中には、狂気を作動させる装置が存在することを知っているだろうか?

 

その装置は平常時には意識されず、何ら僕たちを苦しめたりはしない。

 

ところが、ある一定の外的または内的要因が揃った時、その装置は真価を発揮し、僕たちをたちまち狂気の淵へ突き落とす。

 

それは僕らの行動を全て支配し、時に致命的な破滅をもたらすこともある。

 

 

 

 

僕らは、その装置を「脳」と呼んだ。

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はてなファイトクラブに所属した。だから話す。そして戦う。

どうしようもなく新宿だった。

 

学生の身分にある20歳の僕は、生活費の80%以上を親に頼っている。

それでも、自分の飲食費や書籍代、交遊費、Adobeに払う月額料金くらいは稼ごうと思い、ある会社で調査・資料作成のインターンをしている。誰にでも出来る、インターネットを使った調べごとだ。だんだんうまくはなっていると思うけれど、まだまだ僕の技術は遅い。プロのリサーチャーがやったらもっと早く情報をまとめられるんだろう。

 

その仕事、時給1000円。

 

東京なら普通かな。

ありがたいことに、スケジュールは完全に僕の都合で入れさせてもらっている。

これで、僕は月に数万円をなんとか稼いでいるという現状がここ数ヶ月横たわっている。

 

他にバイトをする元気も時間もなく。

僕は今日もそこにいた。

 

ビル風が強く吹きすさぶ。

 

それはそれはどうしようもなく新宿だった。

 

人間は自らを拡張すると同時にその全てを構造化されていく

東京が春らしい春の景色に満ちていた2週間前に、こんな話を聞いた。

マーシャル・マクルーハンという人の言葉だった。

 

「メディアとは、人間が作った技術全般である」

「あらゆるメディア(=技術)は、 人間の感覚能力や運動能力を拡張し、外化したもの、という意味で 「人間の拡張」である。」

 

なるほど、確かにそうだ。

僕が今着ている服は「皮膚の拡張」=防御・防寒だし、目の前にあるパソコン、そしてインターネットは「神経を拡張」してくれている(心の中で思っていることを文字にできるし、遠く離れた場所の景色・音をリアルタイム・非リアルタイムで見せて聞かせてくれる)。

 

さらに、マーシャル・マクルーハンの言葉を聞いた。

 

Media is Message.

メディアにとって重要なのは、その内容ではなく、メディアそれ自体である。

人間の行為/経験/関係はメディアの形式によって構造化される。

 

どういうことかというと。

 

人間はメディアの存在によって自分を拡張し世界とコミュニケートすると同時に、そのメディアによって世界との付き合い方を決められているということだ。

 

もっと具体的に言おう。

 

  • 誰かが開発した「文字」によって、僕たちは思考している。
  • 今、あなたはこの文章を何らかの液晶画面を通して読んでいる。スマホかもしれないしパソコンかもしれないが、あなたがこの文章を読むにはその媒体を使うしかない。
  • 5・7・5のルールが設けられたことで、俳句という芸術が生まれた。

 

まだわかりにくいかもしれない。

これはどうだろう。

 

  • スマホというメディアによってあなたはいつでもどこでも世界にアクセスする。
  • 逆に言えば、あなたが世界にアクセスする方法はスマホによって構造化される。

 

これが、メディアによる人の構造化。ということらしい。

スマホを使うということは、スマホのルールーー画面にタッチするという行為に則るということ。これが人間の経験・行為・関係の構造化だ。

 

この話を聞いた時に、僕は「ふーん」と低く唸った。

それはギリギリ人間の「声」だったが、その「音」を発した意識は獣のそれに近い原初的な反応だった。

 

戦い続ける、そのあとで生きて行く

僕は今日、このグループに参加した。

hatenablog.com

 

ファイト・クラブという映画は見たことがない。

けど、自由ネコさんの記事と予告動画を見て興味をそそられた。

gattolibero.hatenablog.com

面白そうだ。時間ができたらすぐにみよう。そう思った。

ファイトクラブにはルールがある。

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はてなファイトクラブのルールその1。

ファイトクラブのことをみんなに話せ。

 

 

はてなファイトクラブのルールその2。

ファイトクラブのことをみんなに話しまくれ。

 

 

はてなファイトクラブのルールその3。

相手が戦意を失ったらそこでファイトは終了。 

 

はてなファイトクラブのルールその4。

ファイトは必ずしも1対1である必要はない。

 

はてなファイトクラブのルールその5。

同時進行で複数のファイトを掛け持ちしてもよい。

 

はてなファイトクラブのルールその6。

シャツと靴は着たまま戦ってよい。

 

はてなファイトクラブのルールその7。

ファイトに時間制限はない。

 

はてなファイトクラブのルールその8。

初めて「はてなファイトクラブ」に来たものは、必ず戦わなければならない。

 

 

 

これに則る。

まずはルール1と2。みんなに話した。

次にルール8。俺は初めて来たから、今から戦いを始めようと思う。

 

これが俺の戦いだ。

 

「ブログによって構造化されない生き方を探す」

 

これだ。言ってやった。

相手は俺自身だ。ルール4によれば、ファイトは必ずしも1対1でなくてもいいらしい。つまり、1対0でもいいってことだ。うん、OK。

ルール3と7。相手=俺が戦意を失えばファイトは終了。時間制限はない。

つまり、生き方を見つけるまでファイトは続くということだ。

ルール5。複数のファイトを掛け持ちしても良い。

これは、いずれそうなるだろう。

最後にルール6。シャツと靴は着たまま戦って良い。

なぜか、今は両方着ていない。

 

さて、ここからは俺が設定し“最初の”ファイトについて説明していく。

 

ブログってものを書いている人にはそれぞれ理由があるらしい。それはこの2,3日でなんとなくわかった。今まで人のブログを見に行くこともなかったけど、ついに引きこもるのをやめてみたら案外面白かった。

 

俺がブログを書いている理由、気がついたら40記事を超えていた理由はただ一つ。

 

ブログの外の世界で感じた「ヘン」なことを、言葉や写真や絵にして吐き出しておく場所が必要だったから書いている。

 

外の世界で身軽に生きるために書いている。

外の世界で感じたことを形にしておく楽しみを知ったから書いている。

ということは、つまりは今は「ブログに構造化されてる」ってことなんだけれど。

 

いつか、何も書くことがなくなるときがくるだろう。

それはネタ切れの瞬間ではなく。

 

ブログというメディアが規定する俺の行為=記事を書く

これを超えて、

メディアを介さずに行われる俺の行為が、ブログというメディアに収まらなくなる瞬間

 

いつかこの時がくるはずだ。

それを見つけるまで、俺はファイトし続けることにした。

マーシャル・マクルーハンの言葉、俺の生き方、そしてこれからの全てをファイトクラブに残そう。

 

どうしようもなく新宿

ではなく、

俺がいるのが新宿。

 

そうなる時まで、俺はファイトをやめない。

そんなことを考えながら、再び調査の仕事に戻る。

自由ネコさん、いい機会と場所をありがとうございます。

積み重ねたい

はじめに謝らなければならない。

今からここに書くことは「記事」でもなんでもない。

自分の中でぐるぐるしていることについて、どうしても吐き出したい気分になってしまったから書く。ただそれだけの文章だ。

 

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「ヒトにあらざるもの」と戦わなくてはならないこの国では

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風が強く吹いている。

 

天は高く澄みわたり、昼下がりの太陽が散ったばかりの桜を煌々と照らしていた。

昼食の代わりに食べたカップラーメンはすでに胃を通過し、小腹が空き始める時間帯だ。読みかけの本にしおりを挟み、買っておいた苺味のドーナツに手を伸ばす。

 

こないだの週末から世の中はそこそこの騒ぎに包まれている。

この国は、他国の侵略の脅威よりも自然災害にさらされる機会の方が多い

そんな言葉を目にしたのはTwitterだったか。あそこは不思議な場所だ。

Twitterで、聖蹟桜ヶ丘で解体中のビルに取り付けられた足場が強風にあおられて倒壊する動画を見た。

最新のゲームの物理演算もかくやと言わんばかりに盛大に倒壊していた。事実はHavok神よりも奇なり。

 誰がヒトを殺すのか?

1947年から2012年までの殺人事件の被害者は77261人。

1947年から2012年までの自然災害の被害者は52273人。

 

僕が生まれた1995年から2012年までだと、

殺人事件被害者数=11267人

自然災害被害者数=29321人

 

台風や火山の噴火、豪雨に雪害、地震津波

 これらの自然災害が、人間の悪意を超えて、ヒトを殺している現実がある。

 

僕らはこれからもこの星で生きて行く。しばらくは。

だけれど、「この星の上で生き残る」ということについてしっかり考える時間はあまりなさそうだ。

 

Before, Kill her.

かつて、こんなゲームのプロットを書いたことがあった。

 

この星が僕らを殺そうとしているーー。

 

異常気象、正体不明の疫病の発生、そして大規模災害。

首都機能が停止した街で狂い始める人々。静かに最後の時を待つカルト教団

 

世界に終わりが訪れる一か月前。

 

この星と戦う覚悟を決めた人々がいた。

この母なる星=彼女を殺す前に、彼らは何をしたのか?

 

確か、ノベルゲームにする予定で流産した脚本だ。

タイトルは、「Before, Kill her.」。

星が意思を持って人類を排除しようとする、という設定だった。

 

物語の終盤。

人類はその悪意を持って、いとも簡単にこの星を終わらせるだけの兵器を完成させる。だが、70億人が演じた悲劇に強制的に幕を降ろす権利を持った主人公が、ヒロインであるこの星=彼女を殺す前に取った行動はなんだったのか?

 

そこまで考えて、筆が止まった。

 

僕は人を殺す悪意に晒されたことはないし、災害で死にかけたこともない。

想像では決して書けないものがあることを知った。

そして、自分が想像しようとしていたことが、違う形ではあるが2011年を境に現実として次々と現れてしまったことで、その続きを書くことを諦めた。

 

僕が書いた主人公は、地球を終わらせる前にどんな行動をとったのだろうか?それはわからない。ただし、決断はこうなると決めていた。

 

「星に殺される前に、自らこの星を終わらせ、運命を共にする」

 

すべての人の魂の戦い

風が強く吹いている。

 

依然として街は澄み渡る空の下に広がっているが、影はすでに伸び始めていた。

読みかけの本は少しだけ進み、食べたドーナツはその腹持ちの良さを存分に発揮している。

 

再びTwitterを開く。

 

海外の大物DJがステージから客席を取ったパノラマ写真をアップロードして「This was special.」とコメントを添え、コスプレイヤーが自身の撮影会の写真(加工済み)を宣伝し、大学生が「ラーメンを食べた」ことを誰にともなく報告している。

 

その合間合間に、熊本の様子を伝える大手メディアのツイートと、人工地震説を唱える大人のツイートと、原発を停止しろと叫ぶ政治家のツイートがあった。誰がリツイートしたのかは知らないが。

 

「この星と戦うヒト」と「ヒトと戦うヒト」が同じ舞台の上で戦っている。

 

「ヒトにあらざるもの」と戦わなくてはならないこの国では、ヒトがヒトにかまっていられるってのはかなり幸せなことなんじゃないかな。

そんななんでもないことを考えながらの日曜日が終わっていった。