積み重ねたい
はじめに謝らなければならない。
今からここに書くことは「記事」でもなんでもない。
自分の中でぐるぐるしていることについて、どうしても吐き出したい気分になってしまったから書く。ただそれだけの文章だ。
今の自分を完全に押さえつけている事実がある。
自分には、積み重ねてきたものがない。
つまり、俺はこれでこれから先戦っていくぜ!という武器がない。
それが不安で不安でたまらないのだ。
サンフランシスコと美大生の記事でも書いた気がする。
強いて言うなら、インターネットにはずっと触れてきた。時間を消費してきた。
小学生の頃から。よく分からない掲示板に入り浸って、いいこと・悪いことの区別を学んだし、コンテンツを消費してきた。YouTubeを始めてみた時の衝撃も覚えている。今では考えられないことだけど、自宅に友達を招いて一緒に面白動画を見て騒いでいた。
他に。読書くらいか。これも消費。積み重なるものではなかった。
児童書はたくさん読んだ。ハリーポッターよりも好きだった、バーティミアスシリーズ。ロンドンの街に思いを馳せた。
今でも内容を完全に思い出せる、「どろぼうの神さま」。ヴェネツィアの冷たい風を感じた。
少し間が空いて、ライトノベルも軽く嗜んだし、歴史小説にはまったこともあった。それからは、ひたすらにビジネス本と自己啓発書。読んでは投げ読んでは投げ、と言った感じ。ちなみに、読むのはあまり速くない。
あとは、ギリギリ人間関係かな。元カノとの関係修復率(友達に戻る)は100%だ。
勉強も、その他のスキルも、何も積み重ねられてない。
大学に入ってからの2年間で、挑戦したけどうまくいかなくてやめてしまったことばかりだ。もったいないことをしたと思う。挑戦したけど普段からの努力が足りなくて、悔しい思いをしたこともなんどもある。インターンをクビになったり、インターンの選考で落ちたり、ビジコンの決勝戦で負けたり、たり、り、…
よく人に言われる。
「責任感が足りない」
「あなたより優秀な人っていっぱいいるのに、偉そうだよね」
「ちゃんとやってよ」
モチベーションも、積み重ねられない…
こんな自分を今変えたい。
だから、勉強する
そんな悩みを僕は周りの誰にも相談できなかった。
友達に話すには重すぎる。
頼りになる先輩は、忙しそうだ。
誰に言えばいいんだろう。
すぐには思いつかなかった。相談できなかった。
でも、溜め込んでおくだけのキャパもなかった。
だから、ここに書いた。
他にも色々悩んでいることはある。
実力は足りてないけど、組織の長をやっているという歯がゆい状態。
組織を存続させなくてはならないプレッシャーと戦いながらしゃべる日々。
人前でしゃべることは全然苦痛に感じないから良かった。これには天性に救われた。
これらの不安を解消するには、とにかくがむしゃらに進むしかない。
進むための方法は、実はすぐそこにあった。
知識だ。
知識は、すごい。
本をしっかり読んで、人の話をしっかり聞いて、説明できるようになれば、それだけで前に進めたと言える。
すぐ目の前にある問題を解決できるだけの力は持っていないけど、でも、いずれ役にたつだろうと確信できる。
以前は馬鹿にしていた大学教育だけど、この視点を持ってからは「意外と学ぶことはあるな」と見直した。教授たちはパソコンの操作やプレゼンのスキルは微妙かもしれないけれど、知識は持っているのだ。それをもらえるのだから、しっかり聞くに越したことはない。
とにかく。
知識を吸収し、使えるようになることで僕は前に進む。
だから、今の僕はとにかく勉強することにした。
身近なことから積み重ねる。それでいいんじゃないかな。
何もないから、ちょっとずつプラスしていく。
毎日、ちょっとずつ前進していく。
それさえできれば、きっと。
気合い、という魔法
最後に、不安な時に自分の背中を叩いてくれたゲームキャラを紹介する。
ストリートファイターシリーズに登場する、「レインボーミカ」だ。
ここまで読んでくれた人は、「突然どうしたこいつ」と思ったことだろう。
このキャラクターは、新人の覆面プロレスラーという設定。典型的な体育会系熱血女子だ。プロレスラーとして才能を認められ、いわゆる「期待の新人」として派手なコスチュームやギミックを持っている。
そんな彼女が、最新作ストリートファイターVで新たに身につけた技?がこちら。
Street Fighter V / 5: MC R. Mika レインボー・ミカ マイクパフォーマンスまとめ
これは、「熱血プロレス論」と言って、長くしゃべり続けるほど、直後に繰り出す技の威力が上がる、という効果がある技だ。
その口上ひとつひとつが、とても明快で聞いてて元気になる。
「ファイター」という、戦いを己の道と決めた人間の言葉だから、ということもあるか。
架空のキャラクターだけど、その「気合い」には助けられた。多分これからも助けられるだろう。
とにかく前に進むッス!!!