DRILLOOOON!!!!

だいたい1000字くらいで20歳の夏の思い出を書き溜めます。

世の中、ずるいやつばかり。

誰かを支えるって難しい。

誰かを支えるって難しいな、自分との戦いだな、と思った話です。

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昨日、現金がなくなって困っていたところで「机の引き出し」を漁っていたら「三井住友ギフトカード」が1万円分でてきたので、それを持って大学へ行き、帰りに有隣堂(書店)に行った。

 

手帳が欲しかったんだ。

 

僕は手帳をあまりうまく活用できた試しがない。けど、いろいろ予定を管理する上では必要になるだろうということで買おうと思っていた。

手帳だけなら文具コーナーに行けばいいのだけれど、ついでに、面白い本が出ていたらAmazonの欲しいものリストに入れておこうと思って書籍コーナーにも行った。

 

すると、何やら話し声がする。

 

本屋でおしゃべりする人はそんなに多くはないので、盗み聞きしようとしていた訳ではないが内容が耳に入ってきた。

 

「どっちも中途半端になるんじゃないの?」

女の人の声だ。結構真剣なトーンだった。

 

「いや、それでもあれはかなり難しいんだよ。受かる保証なんてないんだ」

男の人が返事をした。どうやら僕と同世代のカップルのようだった。

 

「頑張れば受かるかもしれないじゃん。どっちもやろうとして中途半端な気持ちで挑むのは良くないんじゃないの?」

「でも、両方やっておくに越したことはないよ」

 

やや、口論じみてきたので、何をそんなにもめているんだろうと思って覗いてみた。

すると、男の人の手には「SPI完全対策」みたいな文字が書かれた本が。

どうやら、男の人は何かの資格を取るために勉強をしているらしいが、普通の就活の対策もしようとしているようであった。

 

なかなか親近感の湧く話題だ。首を引っ込めながら想像する。

今、大学3年の僕はインターンどうしようとか、サークルどうしようとかゼミどうしようとかそういうことに追われている。来年の今頃はスーツを着て単位と面接に追われる日々を過ごしていることだろう。

上手くやれるかーー?こんなことで不安で心がくじけそうになる自分に腹がたつ。

すると、ちょっと怒ったような女性の声が聞こえた。

 

「だったらこっちにしなよ」

「え、こんなのやってる時間ないよ」

「やるんだったらこれぐらいしっかりやりなよ。そうじゃなきゃやる意味ないよ」

 

手にはやや厚い参考書(いや、問題集かな?)が。

 

「○○(多分資格の名前)も本気でやって、こっちのSPI?も本気でやるんだったらこれぐらい必要でしょ」

「今のだって結構やってるんだよ、そんなに色々言わないでよ…」

「じゃあもう好きにしなよ!」

 

ついに怒ってしまった。

 

彼女はやや足早に、彼氏とは逆方向、つまり僕の方に向かって歩き出した。

すれ違いざまに、

「本気で応援してるのに…」

と呟くのが聞こえた。

キュッと内臓を掴まれた思いがした。

 

多分、どっちも悪くない。

男の方は、自分のことだから時間配分もよくわかっていたはず。

彼女の方も、本気で彼氏に頑張って欲しいと思っているからこその提案だったはず。

 

それが、あんな風にすれ違ってしまうなんてなぁ…

 

仲直りできてるといいな、と思いながら、昨日は手帳を買って帰った。

 

自分との戦いは続いていく。

誰かのために何かする、ってすっごく難しい。けど、頑張って上手くできるようになりたい。そう思って後輩へのアドバイスに思い悩む渦でした。

 

日々、戦って戦って、悔しい思いばかりするけれど、「やるしかない」んだ。

今日もいちにち、お疲れ様でした。