消えていった理性たち
僕らの頭の中には、狂気を作動させる装置が存在することを知っているだろうか?
その装置は平常時には意識されず、何ら僕たちを苦しめたりはしない。
ところが、ある一定の外的または内的要因が揃った時、その装置は真価を発揮し、僕たちをたちまち狂気の淵へ突き落とす。
それは僕らの行動を全て支配し、時に致命的な破滅をもたらすこともある。
僕らは、その装置を「脳」と呼んだ。
「狂っているように見える人」は結構よく見る機会があるように思う。
何かに対してすごく怒っていたり、大声をあげたり、激しく動き回ったりするタイプの人だ。春だなぁ、と思うあれだ。
こういうわかりやすい狂気(しかもこの動画のものは意図的なネタ)は、客観的に見れば理性で消化できる領域だ。「理解不能」というハンコを押してしまえば終わり。
しかし、「目に見えない狂気」もある。
「付き合っていない人間とのセックス」だ。
なぜ人は後先を考えずに「ヤる」のか
もうちょっと俗っぽい言い方をすれば「遊び」「浮気」「不倫」だ。
これは一見、理解できると思われがちだ。
だから、狂気には分類されにくい。
だがそれはまぎれもなく「理性」とは本質的に異なる領域が司っている行動だろう。
相手を性欲の解消手段として利用する。
信頼し、心と体を委ねられる相手が他にちゃんといるにも関わらず、体を許す。
これはつまり、「脳」が性欲に支配されているということに他ならない。
そしてたいていの場合、その事実は明るみに出てはマズイ。
人間の信頼関係にヒビを入れる行為であることが大半だ。
でも、わかっていながらヤっちゃう。
その時の「勢い」「流れ」で。
これを狂気と言わずしてなんと呼ぶ?
壊れちゃったのはどっちだ 世界か自分の方か
なぜ僕がこんな記事を書くに至ったのか。
それは、昨日の旧知の友人との食事の席で
自分が「n人兄弟の次男」になっていたことが発覚したからだ。
詳しい人数までは知らない(知りたくもない)けれど、過去に関係を持った女性がそういうことになっていた。つまりは、無差別に関係を持ちまくっているらしいという情報が入ってきたのだ。
いや、実は以前から本人が僕宛にいろいろ報告してきてはいたのである程度は把握していたのだけれど、今回はその発言の裏が取れてしまった形になった。
狂ってるだろ…と言わずにはいられなかった。
どう考えても社会的にアウトな状態にまでなっている。閉口した。
そして、普通の時には目に見えにくい「静かな狂気」があることを知った。
もう一度改めて言う。
次々と交友関係を「セフレ」にレベルアップする心理は狂気以外の何物でもない。
いやほんと、マジで勘弁してください。
消えていった理性たち、瞬間、身体重ねて
一見、普通の人に見えても、その心の奥の方に鍵をかけて狂気をしまいこんでいるパターンは多いのではないだろうか。
僕がこの記事を書くに至った原因の女性も、一見すると普通に暮らし、普通に仕事をしている普通の人問って差し支えない。
「テレビで笑顔で普通に喋っていた芸能人が週刊誌に不倫を暴かれ炎上、活動を自粛」
最近よくあるパターンだ。
よく考えれば「ダメだろ」ってわかるのにやっちゃう。
誰かこの性欲の暴走という狂気を解明してくれよ。
「性欲」以外にもいろいろな「静かな狂気」は存在する。
本人が認識しているかいないかは別として、万人の脳に何らかの狂気は静かに横たわっている。
「そのスイッチが押される時」に、あなたの人間としての本質は問われるだろう。
別に僕は性欲を否定する気はないけれど、ただただ引いた。
それだけのお話でした。