DRILLOOOON!!!!

だいたい1000字くらいで20歳の夏の思い出を書き溜めます。

世の中、ずるいやつばかり。

「面白さ」ってなんだっけ? マトリクスで図解してみた

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東京→大阪ヒッチハイク旅行から、帰ってまいりました。

その辺の話は道連れの彼↓が書いてくれているので、興味のある方はどうぞ。

www.ryosuke-takano.net

 

今回のヒッチハイクで出会ったのは、

  • 裏千家茶道家のご兄妹
  • ルート配送のドライバーさん
  • 住宅営業でバリバリに稼いでいるお兄さん
  • 昔から旅行が大好きな夫婦
  • 一部上場精密機器メーカーの主要都市支店長
  • 自動車整備士さん
  • ドライブデート中の20歳カップル
  • 繊維機械メーカー代表取締役社長

とまぁ旅に出なかったらまず出会わなかったであろう方々。

 

そんな人たちの親切に甘えさせていただき、いろいろお話をして、大阪でいろいろしていたら、あることについて深く考えさせられた。

 

「面白い」ってどういうことだろう?

別に、哲学的な話がしたいわけではない。

 

ヒッチハイクをしていると、よくこんなことを言われた。

「いいなぁ、自分も若い時にヒッチハイクしておけばよかったなぁ」

「若さがなせるワザだね」

「面白いことやってるねぇ」

そう聞いて、僕らは、というか僕は割と色めき立った。

「もしかして今、自分は面白いことをしているんじゃないか?」

 何となくだが、他の人とは違うことをしている。

外れ値を取っている。

 

そんな気がしていた。

 

その外れ値という感覚は確かにそうであろう。乗せてくれた方でも実際にヒッチハイカーを何度も見たことがあるという人はあまりいなかった。

 

でも、これって本当に「面白い」ことなのか?面白いってなんだっけ?

 

正確には、その後の大阪での行動にこんなことを考え始める原因はあったのだけれど、それはまだ高野りょーすけが記事にしていないので明記しないこととする。

 

まぁとにかく、今回の旅で僕は「面白いこと」ってどういうことだっけ、と考え、ついにはそれを具体的な言葉にしないといけないというような傲岸不遜な気持ちになったわけだった。

 

「面白さ」の種類

面白さには種類がある。それも、割と明確に。

 

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図にまとめてみた。

 

だいたいこんな感じなんじゃないだろうか。

順番に見ていく。

①芸人系

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これはほとんど「お笑い」と同義。

芸人さんたちの種々のコント、漫才、モノマネ、一発ギャグから、我々一般人の飲み会での「面白エピソード」や「宴会芸」などその場を盛り上げるための面白さのことを指す。その場にいる人全員を対象とするので、「わかりやすさ」がキーポイント。「笑いどころ」が誰にでも分かりやすいかどうかがそのまま面白いかどうかという評価につながる。

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②クレイジージャーニー系

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「クレイジージャーニー」とは、TBSで毎週木曜夜11時53分から放送している、松本人志&設楽統&小池栄子がMCを務める番組の名前。独自の目線や強いこだわりを持って世界や日本をめぐる「クレイジージャーニー」たちが常人離れした体験を語る、今割と話題の番組だ。ちなみに僕はこの番組に出てくる奇怪遺産フォトグラファーの佐藤健寿さんが大好きだ。

 

この番組を見たことがある人ならすぐにわかると思うけど、つまりは「怖いもの見たさ」がこの面白さの正体だ。

 

今回の僕たちのヒッチハイクもここのカテゴリに入るだろう。

誰でもわかる「ヒッチハイク」、でも自分がやろうとは思わない。やった人の話は是非聞いてみたい、という構造が「面白さ」を作っている。

 

要するに、見聞きした時に「はぇ〜そうなんだ…」という反応になる「面白さ」だ。

 

③おバカ系

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事前に言っておくが、愛を持ってこのカテゴリ名をつけた。

 

男子は誰もが通る道である。

面白さとは、すなわち下ネタと見つけたり。

といった具合に「う○こ」「ち○こ」で大爆笑していた時期があったはずだ。

女性なら箸が転げても笑う年頃があったことだろう。

つまりは、いつかは卒業する面白さのこと。

社会人としては封印しておくことが好ましいカテゴリ。

 

……なのだが、YouTuberやニコニコ動画の一部実況者の「面白さ」は対象が若年層であるため、稀によく目にする。

 

④趣味系

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これはほとんどみんな納得できるんじゃないだろうか。

インターネットに親しみのある世代ならTwitterや匿名掲示板上での議論。

それ以上の年齢の方々でも喫煙所や食事会、交流会の場でする話。

 

趣味の話や仕事の話、果ては恋バナまでを含む、深〜い話たちの「面白さ」である。

人は、というか僕の知っている日本人はこれによって精神の安寧を保っている気がする。僕の大学以降の知り合い・友人・先輩にも、「こういう深い話ができるからこの集まりは楽しいんだよね」という人は少なくない。

 

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ヒッチハイク二日目の夕方にたどり着いた浜名湖の絶景

 

これで、僕が抱いた疑問は解決した。

ヒッチハイクは②クレイジージャーニー系だが、その後大阪でやった「企画」は③おバカ系だったのだ。だから、違和感があった。

僕はできれば②クレイジージャーニー系の面白さと④趣味系の面白さを追求していきたいと思っている。それが将来どう自分に結びついてくるかはわからないけれど、他の二つのカテゴリよりは「面白さ」が長持ちするからである。

 

特に、大学2年生から3年生に変わるこの春休みに、もっとクレイジージャーニーをしていきたい。

 

そんなことを思いながら、睦月を終えようとしている。

 

===

追記

 

冒頭の画像、中原中也の「在りし日の歌」から「頑是ない歌」の冒頭を引用するきっかけとなった、world's end girlfriendの「頑是ない歌(feat. Smany)」を貼っておきます。

雰囲気最高なので是非聞いてみてください。