DRILLOOOON!!!!

だいたい1000字くらいで20歳の夏の思い出を書き溜めます。

世の中、ずるいやつばかり。

心の中にある星空を掴むこと

 

ここ2週間で色々な人の話を聞く機会があった。

たとえば、不特定多数の人にテレビを通してしゃべる仕事をしていた人。

たとえば、色々な映像を作って、見るひとの心を騒がせる仕事をするひと。

たとえば、装置を作って、魔法を現実にする人。

たとえば、誰かがほしいと思ってる世界をwebで再現する人。

たとえば、ずっとずっと論理の戦場に心を置いて戦い続けている人。

たとえば、社会のバグを探して、見つけて、お金持ちになった人。

そんないろんな人に出会って、話を聞いて、ひとつだけ共通点を見つけた。

 

彼らは、「人間の本能的な願い」を探して、形にしている。

自分流に言い換えると、それは、「星空を丁寧に描くこと」だ。

 

今回書くのは、時代を作ることの本質について。それを僕のことばで説明する試みだ。

 

同じ時代を生きる、同じ人間が「良い」と感じることは、だいたい同じ。

なぜなら、人間はみんな無意識によって生きているから。

(意識:無意識の割合はだいたい1:9)

 

詳しいことは調べればわかるけど、これは脳の構造がそうしているらしい。

爬虫類とか虫は、本能で動く(脳幹)。

鳥や下等哺乳類は感情を持つ(大脳辺縁系)。

大脳新皮質を持つ高等哺乳類は、理性も持つ(大脳新皮質)。

 

この理性が、つまりは意識。論理を組み立てられるし、高度な合理性を理解できる。

でも、ほとんどの「人間」は、感情で動く。

なぜなら、心のほとんどは意識よりも無意識に影響されるから。割合の問題。

 

さて、先に挙げた人々がする仕事は「人間にとっての良いことを作ること」だ。

それをひたすら考えて探し出して、「ことば」や「映像」みたいな「見た目」を与えてやること。彼らはそれを仕事にしている。それでお金をもらって、また「見た目」を作る。その繰り返し。人々に評価されている。

 

この事実に気がついたのは、偶然だ。気がついた時にはちょっとした衝撃だった。

 

「自分の知らない世界」を覗きに行って、「知ること」で自分の道を見つけて、壁にぶつかるまで歩き続けよう。

 

「誰かと違うこと」ではなく、「誰もが同じこと」に焦点を当てたものづくり。

 

 「人間の感覚では認識できない光・音」を使って「魔法」を実現する

 

すごい社会人とは「誰も知らない武器で戦う人」ではなく、「誰かのことを深く・速く考え尽くし、彼らのほしいものを作れる人」だ。

「社会のバグ」を見つけられれば、絶対に負けない王になれる。

 

 

 

彼らのことば。彼らの出した答え。僕より先を行く人々が見ているもの。

全く別の業界で仕事をする人々が、実は同じ方向を向いていて、評価されているということ。けっこうな驚きだった。

 

彼らの仕事を、僕は「星空を描くこと」と呼ぶことにした。

夜になれば、誰もがそれを見ることができる。そこに想いを馳せる。星を見て、心を癒している。いつかは、あの星々の輝きをつかみたいと考えている。

だけど、手は届かない。届きそうで届かない。昼間は見ることすら叶わない。実態もよくわからない。けど、なんとなく、「良い」。

 

そんな星空。認識しているか否かを問わず、常に地球の外にあって、僕らの心に光を届けてくれるもの。全人類の共通項。これを正しく見つけ出して、見た目を与えて、世に送り出す作業。彼らはそういう良いことを作っている。

 

抽象度が高すぎる話なので、具体例を挙げたい。

・「日本」「夏」「海が見える街」「高校生」「夕焼け」

・「音楽」「たくさんの人々」「カラフルな光」「冷えた飲み物」

・「思いついた時」「不特定多数」「感情」「匿名」「書く」

 

 あまり具体的ではないかもしれないけど、要は「時」と「空間」を的確に切り取り、形作り、誰かが欲する形に仕上げる作業だ。なんとなく良いな、ほしいな、と無意識に思っている要素(星)を組み合わせて、彼らに星空として提供する。

 

これが、僕の言う星空を描く作業だ。

 

ただし、無意識に良いと思うこと(星)が理路整然と並んでいてはいけない。それでは星空とは呼べない。

初めからそうであった!と言えるだけの配置をする。宇宙の成り立ちから話さなくてはならなそうなので詳しいことは書かないが、なんとなく汲み取ってもらえたら嬉しい。

 

自分や、他人の心の内側に共通している星空を正しくつかみ、「星空」として見せてやる。これが、彼らの仕事であり、僕がこれからやっていくことだ。

 

綺麗な冬の星空のような景色をみんなに届けることを約束する。0024