DRILLOOOON!!!!

だいたい1000字くらいで20歳の夏の思い出を書き溜めます。

世の中、ずるいやつばかり。

14歳のタナトス、デストルドー。

【すいません】

見事「毎日投稿」を三日目で逃しました。一日寝てたせいです。すいません。

鬱第二回は「14歳のタナトスデストルドー 

 

先月やっていた仕事の関係で中高生と関わる機会の多かった0024です。

その時に立てた仮説の一つに、「14〜15歳はタナトスに惹かれる傾向が有る」というものがあります。

 

どういうことかというと、虚淵シナリオが異常に好きな子がいたり、ホラーゲーム実況を暇さえあれば見ている子がいたり、挙げ句の果てには自分で「絶対にクリアできないゲーム」を作る子さえいました。

 

サンプルは10人に満たないので全くもって確証の薄い仮説ではありますが、厨二病とも関係がありそうな話題です。


Squarepusher - Iambic 9 Poetry - Ultravisitor - YouTube

今日のBGM
Squarepusherで「Iambic 9 Poetry」。
僕が四角押しにハマるきっかけになった曲です。
畳み掛けるドラムの重厚さの向こうに打ち込みで作られた柔らかなサウンドがあって、いろいろ壊れてしまった後の世界を連想させられます。僕の中では終末エンディング感抜群な一曲です。

 

14歳。

自分が14歳の頃何をしてたかを思い出してみてください。

中学二年生から三年生にかけての時期です。

僕は部活を辞めて今に続く「自堕落ライフ」の基盤をせっせと作っていました(具体的には週5でカラオケに行ったりゲーセンに通ったり家で延々とネットサーフィンしてたり)。

 

その頃ってなぜだか、「死」みたいなネガティブなイメージに惹かれてませんでした?

いわゆるタナトスですね。フロイト先生いわく「死への誘惑」デストルドーともいいます。エヴァのロンギヌスの槍とかの解説動画とかでよく出てくる言葉ですね。こういう方向に惹かれやすい時期、それが14歳なのではないでしょうか。

 

もちろん発症レベルに個人差はあると思います。やたらグロ画像を検索するやつとか、学校にナイフ持ってくるやつとか、過激ないじめをやるやつとかが僕の周りにはいました。でも、誰しも多分こういう陰鬱としたものに惹かれる時期ってあると思うんですよ。

僕はどういう形での発症だったか詳しく覚えていませんが、とにかく「洒落怖」を読みあさっていたような記憶があります。声変わり後、そこそこ声が低くなっていたので、「自分は怖がっていませんよオーラ」を出しながら泊まりイベントの時に洒落怖で仕入れたネタを披露する、なんてことをしていたような記憶があります。

みなさんはどうだったでしょうか。

 

絶望とか死とかそういう頽廃的な方に感情を引っ張っていく衝動。なぜこれが14歳で発動するのか。僕の答えは「エロスに目覚めた反動」だと考えています。

第二次性徴が起こり、性に目覚めるのが大体10歳。遅くとも12歳くらい。14、5歳ともなれば、(少なくとも男子は)一端の下ネタ野郎になっていることでしょう。エロスに目覚めきって、自分の「人類種」としての使命を自覚する時期を越え、つぎにたどり着くのはその正反対の場所。こう考えるのが自然ではないですか。

情報が不確かなのであんまり言及はしないですけど最近本を出された元少年Aさんはエロスより先にタナトスに目覚めたそうな。そういう人もいるんですね。

 

なんら虐待やいじめを受けていない普通の女子が「メンヘラ」として覚醒するのもこれぐらいの時期じゃないですか。僕が覚えてる限りでは、これぐらいの時期に「A(男子)と付き合ってるあいつ、独占欲やばいらしいよ」的な話題が初めて登場したように思います。小学校の頃にももちろんそういう女子はいましたが、「性の知識」がインストールされてる分、中2女子のヤバさに戦慄したような覚えがあります。

 

なんというか、いびつではありますが、「大人」になるための「性=生=正」と「死」を魂に実装する時期が14歳。そして、それを手に入れにくくなった大人のため、または「死のバージョン」を更新するためのプラグインやアップデートデータが世にでる「ネガティブコンテンツ」なのかな、と思いました。

そんな感じで鬱第二回は〆させていただきます。

 

GiG photo.#3[Todestrieb]

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