起きている誰かが、祭りの後始末をしなければならない。

ひとすじの涼しい風が、地上100mの窓から入ってきて、ドアから出て行った。 今朝の5時半のことである。 僕はとあるマンションの31階から霧雨のそぼ降る新宿を眺めていた。 辺りには雑魚寝をする人々。 ソファで寝る同期。床に丸まって転がる先輩。 二つしかないベッドを占領する、同期と同期と後輩。 そんな奇異な光景を見…