DRILLOOOON!!!!

だいたい1000字くらいで20歳の夏の思い出を書き溜めます。

世の中、ずるいやつばかり。

2016-06-26から1日間の記事一覧

蝉のように生きられたなら、と彼女は言った。

もうすぐそこに夏が来ていた。 明日にでも梅雨は明けて、湿気と体調不良に悩む現代人たちは「クーラーをつけっぱなしにすること」への罪悪感を覚え始めるのだろう。 彼女はいつものように、図書館の5階の書庫の一番奥にいた。灰色のパーカーのフードを深くか…